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2019.2.9

展示会&テクニカルセミナー レポート

こんにちは。吉山です。

バイクやパーツなどを、自転車の本場ともいえるイタリアブランドを中心に国内外幅広く取り扱う

カワシマサイクルサプライの展示会に引き続き、ホイールのリーディングブランド

「Mavic (マヴィック) 」のテックセミナーに参加してきました。

「これすごい!」と思った新製品、情報をご紹介します!

 

FI’zi:k (フィジーク)

FI’zi:kはイタリアを代表するサドルメーカー「セラロイヤル」のハイエンドブランド。

世界で活躍するトッププロも多く使用し

クリス・フルーム、ナイロ・キンタナ、ゲラント・トーマスのグランツール制覇を

支えた輝かしい実績はあまりにも有名。

 

そのサドルラインナップはノーマル形状に加え、「Open」と呼ばれる穴あきタイプ、

そして溝有りの「VERSUS EVO」の3つの形状。

さらに体の柔軟性に応じた3種のフィット

Arione(アリオネ)、Antares(アンタレス)、Aliante(アリアンテ)に

2種座面の幅「レギュラー」と「ラージ」を加えた独創的なコンセプト

「SPINE CONCEPT EVO(スパインコンセプトEVO)」により

様々なニーズにジャストフィットを提供している。

 

 

 

快適性とパフォーマンスの両立を追求した

タテ溝のVERSUS EVOシリーズに待望のフラッグシップモデル

「VERSUS EVO 00(ヴァーサス エヴォ 00)」が新登場。

下位グレードは、カーボン強化のナイロンシェルののベースが採用されており

衝撃を効果的に吸収する適度なしなりがあったが

VERSUS EVO 00は、ハイモジュラスカーボンを使用したフルカーボンシェルを採用し

高剛性かつ軽量化を両立。さらにベースのしなりを抑えることで

ペダリング効率を高めパワーロスを軽減。

サークル状のメビウスカーボンレールが、振動吸収性に優れ着座時の圧力分散され

走りと快適性を高次元で実現したサドルに仕上がっています。

 

実際、VERSUS EVO R1 と押し比べても、全く違います!

R1、R3シリーズは快適性を求められる方、00シリーズはレーシーな走りを求められる方に

おすすめですね。

 

 

 

Fi’zi:kはサドルの他にシューズやハンドルバー、サイクルショーツ、サドルバックなど

色々なものを取り扱っています。

今回サドルの他に、もう一つ気になったものが。フルモデルチェンジしたバーテープです。

6種類ほど展示されていた中、特に気になったのが3つ。

 

Terra 3.0mm (テッラ / 全6色 / ¥4,190 税込)

面に溝や模様はなく、厚めで且つグリップ力は十二分にあります。

三層構造は長時間のライディングで効果を発揮。ポリマーパッドフォームを挟み込む事で

高い衝撃吸収性を実現。カラーは全体的に淡いカラー展開でシックにバイクを仕上げたい

という方にもおすすめです。

 

Vento 2.7mm (ヴェント / 全12色 / ¥4,190 税込)

全体に溝が彫ってあり、手に吸い付くようなグリップ力を得られます。

快適性、コントロール性、バランスのとれたおすすめモデル。

ロングライドでの快適性を追求し、振動吸収性の高い単層クッションを備えたバーテープ。

カラーバリエーションも豊富なので自分好みのカラーでかっこよく決ますよ!

 

Vento 2.0mm (ヴェント / 全8色 / ¥3,845 税込)

グリップに優れ、機敏なバイクコントロールを可能にする、ラインナップの中で最も薄く

ハンドルを握った際のダイレクト感に優れるバーテープ。

快適性よりも、パワーロスを意識するならこのテープですね。

 

Elite (エリート)

イタリアのサイクルアクセサリーの名門ブランド。ツール・ド・フランスやクラシックレースなどで

トップレーサーが手にするチームロゴ入りボトルやボトルケージ、その多くがエリート製。

また、ライダー達がウォームアップで使うトレーナーにも

エリート製品が多数選ばれる信頼のブランド。

 

注目はこの二台

DrivoⅡ (ドライヴォ2)インタラクティブトレーナー(¥202,835/税込)

Direto (ディレート)インタラクティブトレーナー(¥126,014/税込)

 

リアホイールを外して使う、ダイレクトトランスミッション方式で

その作動ノイズはチェーンや息づかいの方が目立ってしまうほどの静粛性

低振動でタイヤ消耗もありません。驚いたのはその再現性の高い実走感。

脚へと伝わる感覚に違和感は全くなく、本当に外で走っているような自然な感覚でした。

 

DrivoⅡは、最大24%の勾配を体験できる高負荷を実現

パワーメーターも誤差+-0.5%の高精度を実現。

高負荷なトレーニングを求めるシリアスライダー向けですね。

 

Direto でも、最大14%の登板負荷を再現します。パワーメーターも誤差±2.5%。

一般ライダーなら10%程度でも十分。パワー精度も問題無し。やはりこのモデルの魅力は

この必要十分な性能で、この価格を実現した事でしょうね。オススメの一台です。

 

 

もちろんZwift(ズイフト)にも対応しており、特にエリート純正のトレーニングアプリ

「My E-Training 」を使うことでトレーニングモードでメニューを組んで走る事や

撮影してきた映像、世界中の投稿動画にも合わせてトレーニングすることだってできるんです!

活用されている方の話によると、普段登っている峠を家で動画を見ながら走っても

ほぼ同タイムだったそうで、ここまでリアルなのは正直驚きです。

 

他にもいろんな機能がありますが僕が特に面白いと思ったのが、トレーニングモードの中で

3つあるメニューの中のパワーモードです!

例えば、「今日は200Wを20分キープするぞ!」と目標を決めてトレーニングし始めますが

ワット数に波がでてキープというのは難しいですよね。

ですが、このパワーモードを使えば200Wと設定しておくと

どんなケイデンスにも200Wになるよう自動で負荷が変わるんです!

このモードで走れば、自然に自分の得意なケイデンスを見つけ出す事もできます。

まさにトレーナーがいてくれているみたいですね。

 

負荷を制御するパワーメーターですが、他社の場合は歪計(ストレインゲージ)を採用し

金属の歪み具合でワット数を計測していますが、欠点として温度によってワット数が変動しやすいそうです。

ですがエリートでは光学センサー式パワーメーターを採用しています。

このパワーメーターは、熱に対して影響が無く正確な数値を表示してくれるんです!

実はこれ、エリート製品だけですよ。

 

 

他にも車輪を付けたまま取り付けるタイプの

Qubo(キューボ) デジタルスマートB+インタラクティブ ローラー(最大勾配6%/¥56,376 税込)

100V駆動の電子制御負荷ユニットが搭載しており、低ケイデンス・高負荷でリアルな

6%までの登板負荷を自動で再現。

 

Nero(ネロ) フローティング インタラクティブ ローラー(最大勾配6%/¥113,303/税込)

自動負荷の3本ローラー。

フローティング効果により従来の3本ローラーに比べ劇的に乗りやすかったです。

 

どちらもmy E-TrainingやZwiftといったトレーニングアプリにも対応しています。

 

 

Flyボトルのダブルウォール版、 Ice Flyボトル (500ml/¥1,635 税込) が新登場。

第一印象は、ダブルウォールとは思えないぐらい柔らかい。

持ち手がボコボコしており,激しいレースやライドシーンでも滑らず

軽い力で瞬時に給水することが可能。 さらに保冷効果まで。

使いやすそうなボトルでした!!

 

Prelli(ピレリ)

最後に、タイヤメーカーでF1のタイヤも手がけているPrelli(ピレリ)

 

F1など最高峰のモータースポーツで培ってきたピレリのコンパウンドは違います。

レースタイヤで培ったデータをロードバイクタイヤにも応用し

ナノレベルでの配合をコントロールすることにより、高いグリップ力と転がり抵抗の減少という

相反する目的を実現したピレリ独自のコンパウンドが「SmartNET Silica(スマートネットシリカ)」

ドライコンディションとウェットコンディションの両方で優れたグリップ性を発揮するほか

比類のない耐パンク性能と航続距離を実現します。

 

さらに、直進よりコーナーの方が20%接地面積が広くなる

Functional Groove Design(ファンクショナルグルーブデザイン)により

直進の転がり抵抗が減少し、コーナーでは確実にグリップしてくれるようになる

このようにいいこと尽くめの効果を得られそうです!

 

標準モデルの P Zero (23・25・28c / ¥7,452〜7,884 税込)

よりハイグリップな P Zero S4(23・25・28c / ¥8,361〜8,640 税込)

軽量で転がり抵抗を極めたP Zero TT(23・25c / ¥7,452 税込)

 

僕の中では一番P Zeroシリーズがタイヤを入れやすいと思うほど柔らかく

お客さんからも「乗り心地がいい!」と好評価でしたよ!

 

 

Mavic テックセミナー

 

ここでは、パワー伝達に優れたハブシステムID360(インスタント ドライブ 360)

メンテナンス方法やMavicのチューブレスシステムUST(ユニバーサル システム チューブレス)

など技術のこと、これからの方針のことを教えていただきました。

 

●UST、はめやすさと超低圧で走っても外れない秘密

チューブレスのタイヤがはめにくいと言われ続けた理由、それは

チューブがないわけですから、空気が漏れないようにとリムメーカーは外径を大きく

タイヤメーカーは内径を小さくしてしまい、結果はめにくいと言われるようになったんです。

Mavicは、このホイールとタイヤを自社で手掛けることではめやすい形状を開発。

ですが、はめやすくても空気が漏れては元も子もないですよね。Mavicはリムの形状にも

工夫が施されています。

 

 

Mavicのリム断面図を見てみると少し特殊な形をしており、写真の赤い矢印の部分

ハンプの高さを0.25mmという僅かな高さで設けています。これによりライド中の負荷による

タイヤのズレを防ぎ、空気の漏れを防いでいるんです!

そしてチューブがない分、低気圧設定で心地の良いライドに臨めるわけです。

転がりの良さ、心地の良いライドが、MavicのUSTなら手軽に体感できますよ!

 

吉山